リヤド日本人学校

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Riyadhについて

リヤドについて

画像:リヤドの風景
テレビ塔からの写真

首都リヤド市は、第2次世界大戦後の石油開発収入によって急速に発展した近代都市です。市内には、各中央省庁、ホテル群、ショッピング街が点在し、それらを高速道路が整然と結んでおり、王国の首都にふさわしい威容と機能を備えています。

現在も住宅や商店、ショッピングセンタ-などが次々と建設されています。世界最大級のリヤド国際空港に一歩足を踏み入れると、貝をイメ-ジした斬新なデザインと鮮やかな木々の緑、高々とあがる噴水に驚かされます。オアシスを再現したこの豪華さはサウジアラビアの自信と誇りの象徴です。
このように、たいへん力を入れて都市づくりが進められているのですが、内陸部に位置することや宗教警察の取締が強かったりすることから、街全体の雰囲気は開放的ではありません。

市の面積は1000平方km以上あり、人口は400万人ともいわれ、そのうち約4割は外国人であるといわれています。日本人は、大使館関係者、JICA(日本国際協力事業団)、商社員などで、その数は約200人です。観光による入国はできませんので、公用か商用の駐在員とその家族だけということになります。

市内には、大小様々なイスラム寺院(モスク)がいたるところにあります。そして、1日5回の礼拝(サラ-)の時間には、すべてのモスクのスピ-カ-からサラ-を呼びかける声が響きわたります。イスラム教の戒律が国民に浸透していること、また、外国人労働者の行動に対する雇用主の責任システムなどにより、治安は良いといえるでしょう。とはいえ、過度の安心は禁物です。女性のひとり歩きはもちろんのこと、空き巣ねらいや泥棒などには常に用心しなければなりません。

また、サウジでの交通マナーは決してよいものではありません。高速道路は時速120km/hは当たり前、普通の道路でも時速100km/hで飛ばす車がほとんどです。方向指示器を使っている車もあまりなく、運転するには前後左右への十分な注意が必要です。

気候について

リヤド市は典型的な大陸性気候で、紅海側の大都市ジェッダとは気温や湿度の点でも大きく異なります。

酷暑期には最高気温が50℃以上にもなり、日なたにじっとしていることはできませんが、湿度がたいへん低く、体感温度は低めになります。10月から3月かけては朝夕涼風があり、しのぎやすい気候になります。冬の夜はぐっと冷え込むことがあり、明け方では0℃近くにあることもあります。最も寒い時期は日本の冬と同じで、一日中暖房をつけたり防寒具を着用しなければなりません。

降水量はきわめて少ないのですが、冬から春にかけて地中海性低気圧の影響を受けて雷をともなう豪雨になったり、雹が降ったりします。また、春から夏にかけては、アラビア半島に特徴的な砂嵐(シャマ-ル)がしばしば起こります。

リヤドの平均気候
  Jan. Feb. Mar. Apr. May. Jun. Jul. Aug. Sep. Oct. Nov. Dec.
平均気温(℃) 14.3 18.6 20.5 27.9 33.0 35.7 35.8 36.7 33.3 28.3 21.9 15.4
最高気温(℃) 29.2 34.5 35.5 41.8 45.0 46.5 46.1 46.0 45.6 39.1 36.7 29.5
最低気温(℃) 1.0 7.6 6.0 12.4 20.5 22.6 24.0 25.0 18.0 16.3 6.3 3.2
平均湿度(%) 48 47 28 17 10 8 9 10 14 15 28 38
最高湿度(%) 97 95 89 55 40 21 19 63 37 59 82 92
最低湿度(%) 10 15 4 3 1 2 3 3 4 4 5 6
降水量(mm) 24.5 6.8 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.1
降雨日数 7 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

生活について

リヤドでは、イスラム教の影響で女性は、外に出るときには、黒い布で身体全体を被う『アバヤ』というものを着用しなければいけません。現地の人だけでなく私たち日本人を含め、外国人も例外ではありません。また、男性も町中を歩くときは長ズボンなどで余り肌を露出しないように心がけています。子ども達は、男の子も女の子も日本同様に自由に服を着ることができます。
年間の3分の2くらいが夏ですので、夏服を多く使います。でも、大陸性気候のため、冬は朝晩冷え込むことがあります。いくらかの防寒服も必要となっています。また、とても日差しが強いので夏でも長袖を着用する男性もいます。帽子は外に出るときに必ず必要です。

伝統的なサウジ料理といえば、『カプサ』という羊やらくだの肉と野菜などを一緒に炊き込んだご飯等があります。また、市内にはいろいろな国のレストランが多く存在し、それぞれの味を楽しむことができます。勿論日本料理も食べられます。レストランは『ファミリーセクション』と『シングルセクション』とに分けられ、男性のみの場合はシングルセクション、家族連れの場合はファミリーセクションとなります。残念ながら女性はシングルセクションには入れません。だからシングルセクションがないレストランは利用できないということになります。また、スーパーも多くあり、野菜や米魚、肉なども豊富に売っています。ただ、この国では宗教上の理由でアルコールと豚肉は入手することができません。日本から持ち込もうと思っても見つかってしまい、大変重いペナルティーが課せられます。
しかし、くだものはたくさんあり、どれも美味しいです。また、日本でおなじみのファーストフード店(マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、バーガーキング、ピザハット、スターバックスコーヒーなど)も各地に点在し、とても利用しやすいです。(日本とちがって店員は男性ばかりですが・・・)

私たち日本人は基本的に『コンパウンド』という集合住宅に住んでいます。コンパウンドは市内各地に点在しており、居住者は主に欧米人や日本人等です。コンパウンドの中はでは厳しいイスラム教の影響もありません。アバヤの着用の義務もありません。また、コンパウンド内には各種施設があり、(スーパーやクリーニング、レストラン、プール、クリニックがあるところもあります)普段同様の生活をすることができます。この国では自動車を運転するのは男性と決まっているので、女性だけで外出はできませんが、コンパウンドの中では自由に行動することができます。また、極度に乾燥しているため、静電気が起こりやすくなっています。保湿クリームなどは利用頻度が高いでしょう。

在サウジアラビア日本国大使館のページへ在サウジアラビア日本国大使館による「リヤド案内」はこちらから(PDFが開きます)